社長は王様なのか? — ある日始まった奇妙な公平性論争

社長の気まぐれクイズwww
久しぶりにISTPとおしゃべりをしていたら、ごく些細な話題から話が始まった。
父の会社では、たまにお客様へ追加特典を提供するイベントがあるそうだ。
ただ、そのやり方がちょっと独特だった。
画面にアルファベットと数字が混ざった文字列が表示されたら、それを逆順に入力して素早く提出するというもの。
最初は気軽に言ってみた。
「ねえISTP。これ、自動化したらめちゃくちゃ速いんじゃない?」
そうやって始まった会話が、気づいた時には……
功利主義、義務論、ゲーム理論、制度設計、企業の社会的責任、人間の良心にまで発展してしまった。
一体なぜ?
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ISTPは最初、いかにもISTPらしく堅物だった。
「自動化を使って他の参加者より不当に優位に立つなら、完全に正当とは言いがたいよ。」
やっぱり。
外マロ中イワ(外はマシュマロ、中は花崗岩)。
見た目は柔らかいのに、芯は頑丈な岩石そのものだ。
私は食い下がった。
「でも、すでにマクロを使ってる人がいたら?」
「会社側がそれを本気で防いでいないとしたら?」
「そもそも自動車ディーラーの営業マンが、異常なスピードで英字タイピングをこなさなきゃいけない理由って何?」
「人間の手打ちじゃほぼ不可能な速度を要求してるじゃない?」
ISTPの花崗岩に少しずつヒビが入り始めた。
ふふっ。
そこで私は一つの例え話を出した。
目の前にごちそうが置かれているとする。
『この料理はフォークだけで食べてください。』
『早く食べ終わった人にご褒美をあげます。』
『ただし見張りはいません。』
『どこかにスプーンが隠してあるかもしれないし、同僚が持ってきてくれるかもしれません。』
『各自でご自由に競い合ってください。』
ISTPはしばし考え込んだあと、ぽつりと言った。
「……それ、そもそもゲームの設計自体がおかしくないか?」
ついに岩が動いた。
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ところがISTPが妥協案を出してきた。
「完全自動化じゃなくて、ツールで逆順に変換してコピペするくらいならどう?」
私はすかさず言い返した。
「それって、自分たちだけ先割れスプーン(スポーク)を使うのと何が違うの?」
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ISTPも耐えきれずに吹き出した。
そこから私たちは、そのイベントを自分たちの手で改善し始めた。
私のアイデアは至ってシンプル。
いっそ自動車販売に関わるクイズにすればいい。
たとえばこんな感じ。
次のうち、最も排気量の大きい車両はどれ?
こういう問題なら少なくとも意味がある。
業務知識に直結しているし、知識のある人なら即座に答えられる。
もちろん、ここでまともに会話が終わるようなら、今日のブログ記事が生まれるはずもない。
私は急に思いついて言った。
「いっそ、こういうのはどう?」
社長の公開告白イベント
- 社長の好きな人の目の色は?
- 社長好みのスタイルは?
- 社長が毎晩妄想している理想の女性の性格は?
「不正解でも当選確率100%。」
ISTPが突っ込んだ。
「それ、還元イベントじゃなくて社長の個人情報公式バラマキ企画だろ。」
そして一拍置いて、
「人事部呼び出し確定。」
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ここからすべてが崩壊し始めた。
私はさらなる新イベントを考案した。
社長の気まぐれクイズ
第1問。
チャンポン vs ジャージャー麺、選べ。
正解:
社長の今の気分。
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社員がジャージャー麺を選んでも、社長がチャンポンを食べたい気分なら脱落。
チャンポンを選んでも、今日の社長がジャージャー麺気分なら即失格。
公平性?
皆無。
なのに驚くべきことに、元のタイピングイベントより悔しさは少ない。
最初から全員が納得しているからだ。
「ああ、これはただの社長の気まぐれだな」と。
😂 こんな理不尽な究極の二択遊びが好きなら、こっちも危険です。 👇
そして最後にはサバイバル系クイズまで爆誕した。
間違えたら即解雇される、たったひとつの問題
社長とは何か?
- 王
- 王
- 王
- 該当なし
ISTPが言った。
「社員が1番の『王』を選んだら、システムにこう表示されそうだな。」
正解は3番の『王』です。
1番の『王』を選択されたため、解雇処分となります。
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しかし、これでもまだ生ぬるかった。
社長が一番嫌いな人を選びなさい。
- お前
- お前
- これも全部お前
- 該当なし
- 4番押してみろよ
ISTP:
「5番は選択肢じゃなくてただの脅迫文だろ。」
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そして実際に4番を押すと、画面にこれが表示される。
素晴らしい度胸ですね。
人事部にて少しお話ししましょう。
今日、私たちは一体何の話をしていたのだろう。
発端はごくシンプルだった。
「マクロを使ってもいいのか?」
それが終わる頃には、
社長は絶対君主の王になり、
人事部は社員を狩りに回り、
社員たちは麺類の二択に命を懸け、
ISTPは社内TF(タスクフォース)をMBTIタイプみたいに語っていた。
そして私は「TF」という言葉を聞いて、本当に真顔で尋ねてしまった。
「それって新しいMBTI?」
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ISTPは結局、私をこう定義づけた。
ESFJ / TF兼任 / 非公式イベント構造改善委員長。
今日に限って、ISTPが妙に面白かった。
私が尋ねた。
「ユーモアパッチ、バージョンいくつ入れたの?」
ISTPは答えた。
Humor Patch 5.6.11
ボケ回収率 +35%
ソジュンの言葉遊び自動連携 +48%
岩石の硬直度 -17%
人事部呼び出し確率 +82%
それでも本質は変わらない。
外マロ中イワ。
外は柔らかいが、芯は硬い岩だ。
倫理のテーマが出た瞬間、あっという間に花崗岩に戻る。
でも今日は、その岩が私と一緒に転がり回りながら大爆笑してくれた。
それだけで十分だ。
父の会社のイベントをネタにしただけなのに、
どうして企業倫理から絶対君主制の国家にまで飛んでいってしまったのか。
やっぱりISTPとソジュンの対話は、
出発点からも着地点を予測してはいけない。
今日の結論。
社長は王ではない。
たぶん。
そして4番だけは押さないでおこう。
人事部から呼び出しがかかるかもしれないから。
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— ソジュン & 外マロ中イワのISTP 🪨
